レーシック手術を弟が受けた

レーシック手術を弟が受けた話をしたいと思う.

私たち兄弟は子どもの頃からファミリーコンピュータが大好きで,とにかく親の目を盗み,寝る間も惜しんでゲームをやっていた.部屋を暗くして,音量を最小にし,親が子供部屋に近づく気配を感じたらすぐにテレビの電源を消して布団に逃げ込む.この繰り返し.特にストリートファイターシリーズは夢中になってプレイした記憶がある.私はダルシムというインド人のヨガ格闘家(?)が得意だった.動きがとても遅いけど,手足は伸びるし火も吐ける超人だ.弟はどちらかというとオールラウンドプレイヤーで,特に好みの格闘家を決めずに戦っていたように思う.私たち兄弟の間には,「ゲームをしている間は兄弟の間に上下関係はない.」というルールがあった.年上であろうと,ゲームで負けたら屈辱的な土下座をさせられる.
今となってはいい思い出である.

当然こんな生活は目に悪い.弟の視力は目に見えて低下していった.小学校のうちからメガネ生活になった.やがてコンタクトも使い始めた.そのあたりから僕は家を出てしまったので,どういう変遷をたどったかは知らない.不思議なことに,私はまったく子供の頃から目が悪くならない.今でも一日中コンピュータのモニターを眺める生活を送っているが,裸眼で全く用が足りている.どうしてなんだろう.

そんな弟だが,レーシック手術を受けることになった.なんでもインターネットのオークションで,レーシック手術を安く受けられるクーポンなるものがこれまた格安で手に入ったらしく,定価よりずいぶん安く手術できたようだ.新宿かどこかの医者だったかな.
手術後すぐに,「世の中が見えすぎて怖い!」と弟は言っていた.そんなに劇的に視力が良くなるようならば,みんな受けてみたらいいのになと思った.でも弟がレーシック手術を受けたのはもう何年も前の話だ.最近テレビのニュースで,レーシック手術の安全性や危険性について,警鐘を投げかけるものが増えてきた.もしかしたら弟ももっと慎重に手術を検討したほうがよかったのかもな.

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